2012年6月4日月曜日

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2012年6月1日金曜日

白取特急検車場【闘病バージョン】 手術、無事成功


前の晩はさすがに手術前夜なのできっちり睡眠を取りたく、耳栓をねじ込み、看護婦さんに貰ったテープでがっちり補強して寝たお陰でおっさん達のイビキも回避、割合すんなり眠りに入れた。尿意で目が覚めたら2時半。それからまた寝るが、その後は結局寝たり醒めたりだった。
朝はバイタルが始まるざわつきで何となく目が覚め、6時半に看護婦が来るまで横になっている。
指先の酸素濃度を測られながら「…(ウンコ)出ました?」と聞かれたので「まだです…水とか飲んで頑張ってみます」と答える。便が出ないと浣腸である。後ろの穴は座薬さえ入れたことはないので、何としてもそれは避けたい。洗顔など済ませてからさっそく水をガブガブ。前の晩飲んだ下剤2錠は全く効いていない風情。あとは動くしかない。

この日は病院での参院選不在者投票の日だったので、9時過ぎに本館の方にある指定の場所まで歩いて行くと、若い職員がてきぱきと机やら箱やらの準備をしており「9時半からです」と言われてしまう。
まだ10分ほどあったので、そのまま歩いて渡り廊下にある図書スペースに座ってじっと待っていた。ドレーンが外れたのはいいが、その後ずっと絶え間なく乾いた細かい咳が出て、歩くと酸素が足りなくなるせいかしんどい。また咳をするたび縫合された傷に響くのも辛い。
9時半になったので投票所へ行くと、もうすでに1人2人投票を開始していた。病棟と名前を告げると投票用紙を2枚渡され、投票。
前は政党名と候補者名だったが今回は比例の方はどっちでもいいという風に変わったらしく、なぜもこう毎度毎度投票方法を変えるのか、意味が全く解らない。組織だって選挙にかり出される勢力には好都合だろうが、無効票も増えるだろうし、本当に不親切だと思う。

病室に戻って自分のベッドに腰掛けると、疲れてドッと汗が出た。
しばらくぼうっとしていると、病室の中に聞き慣れない重低音の関西弁が響き渡っていることに気づく。
いつの間にか銅鑼声のコッテコテ滋賀弁(あとで滋賀の人だと判明した)のおっちゃん、Sさんという人が、なぜか入り口手前右にいたオッサン(静)と入れ替わっていた。坊主頭で魚ギョロ目、パジャマではなくダランと伸びたランニングに甚平という見事なコーディネイトのSさん、とにかくコッテコテ&重低音&銅鑼声でひっきりなしに喋っている。
その相手はSさんの向かいのベッド、つまり俺の隣に居る例のお調子者のオッサン(騒)ときてるから、その騒々しさといったら溜まらんレベル。
正直こちとら手術前なので心穏やかに過ごしたいのに(笑)、何だこの喧噪は…と苦笑が漏れる。まあ溜まらないわけだが、Sさんの声はタバコ焼けした超重低音で、オッサン(騒)はどこが肺病なのかと思うほどの音量で、これはもう避けようがない。
このSさんというおっちゃん、コテコテの上方落語みたいな口調で、しかも話の内容はとにかく自分のことを話すのが好きという人で、人の話は基本的にあまり聞かないタイプ。そしてくどい。コテコテの上にくどい。背脂たっぷりの豚骨ラーメンにラードとバター200g追加、みたいな感じで、こうなると話は嫌でも聞こえてくるので、逆におもろいおっちゃんやな、と思えてきたから不思議。