平成24年4月20日
産業労働局
都内中小企業の景況調査の結果がまとまりましたのでお知らせいたします。
3月の景況
業況:全業種・全規模で改善が広がる
見通し:3か月ぶりに上向く
◎3月の都内中小企業の業況DI(業況が「良い」とした企業割合−「悪い」とした企業割合)は、当月▲30(前月▲37)と、昨年9月以降鈍かった動きから一転、震災前の水準を大きく上回り全業種・全規模で改善した。また、今後3か月間(4〜6月)の業況見通しDI(当月(3月)に比べて「良い」とした企業割合−「悪い」とした企業割合)は、▲15(前月▲20)と3か月ぶりに上向いた。
○業種別の業況DIをみると、製造業(▲32→▲20)は、昨年9月から続く緩やかな下向きから大きく改善し、平成18年7月以来の高水準となった。卸売業(▲44→▲35)は、2か月ぶりに大きく改善し震災前の水準に戻った。小売業(▲55→▲51)は上向きに転じたが、昨年12月の水準に戻っていない。サービス業(▲23→▲19)は2か月連続で上向き、改善傾向が顕著となった。
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○前年同月比売上高DI(▲40→▲26)は、昨年の震災で売上減となった企業が多かったことを反映し14ポイントと大きく改善した。業種別にみると、製造業(▲31→▲22)は9ポイント、卸売業(▲42→▲26)は16ポイント、小売業(▲55→▲42)は13ポイント、サービス業(▲38→▲16)は22ポイントと全業種で大きく改善した。
○業種別の業況見通しDIは、製造業(▲18→▲14)は2か月ぶりに改善したが昨年11月から一進一退が続く。卸売業(▲18→▲16)は2か月連続の悪化から下げ止まった。小売業(▲27→▲19)は2か月連続で比較的大きく改善し、サービス業▲16→▲12)は2か月連続の改善で先行きに対する期待感が高まった。
業況・見通しDIグラフ(全体)
(季節調整済みDI)
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付帯調査 都内中小企業の設備投資、資金繰り等の状況
四半期調査:平成24年第1四半期(1月〜3月)
設備投資:横ばいで推移
採算状況:2期連続で改善
資金繰り:横ばいで推移
雇用人員:「不足」感が「過剰」感を上回る
概要
- 設備投資
設備投資の動向を後方4四半期移動平均でみると、当期(平成24年1〜3月)に設備投資を「実施した」割合は16.0%と、前期(平成23年10〜12月)16.0%から変化が無く、横ばいで推移している。
また、来期(平成24年4〜6月)の設備投資の「実施予定」割合は19.0%と、当期実績に比べ増加する見通しとなった。 - 採算状況
当期の採算状況を採算DI(「黒字」−「赤字」)でみると、▲15.6と前期▲20.9に比べ5.3ポイント上昇し、2期連続で改善した。 - 資金繰り
当期の資金繰り状況を資金繰りDI(「楽」−「苦しい」)でみると、▲28.7と大きく改善した前期▲28.7から変化が無かった。 - 雇用人員
当期の雇用状況を雇用人員DI(「不足」−「過剰」)でみると、1.6(前期1.
ターゲットグループの定義は何ですか7)と2期連続して「不足」感が「過剰」感をやや上回った。
調査の概要
1 調査目的
毎月の景気動向(業況、生産、売上、在庫等の実績推移及び予測)の結果を中小企業者ならびに関係機関等に提供し、経営の指針として、また企業支援のための資料として活用し、都内中小企業の振興を図る。
2 調査方法
郵送による配布、郵送による回収(毎月)
3 調査機関
産業労働局商工部調整課
4 回収期間
平成24年4月1日〜平成24年4月9日
5 調査規模
対象企業 3,875企業
(内訳)
製造業 1,125企業
卸売業 875企業
小売業 875企業
サービス業 1,000企業
6 回答状況
回答企業数(回答率) 1,426企業(36.8%)
(業種別)
製造業 423企業(37.6%)
卸売業 381企業(43.5%)
小売業 290企業(33.1%)
サービス業 332企業(33.2%)
(規模別)
小規模 521企業(38.9%)
中小規模 307企業(44.8%)
中規模 346企業(41.7%)
大規模 224企業(41.2%)
規模不明 28企業(5.9%)
※全文
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